2005年11月13日

親切なクムジャさん

kumuzya.jpg

天使のような美貌と残忍な手口で世間を騒然とさせた
幼児誘拐事件の犯人クムジャ(イ・ヨンエ)は
服役中、誰に対しても優しい微笑を絶やさなかったことから
「親切なクムジャさん」と呼ばれるようになる。
そんな彼女が13年間の服役を終えて出所するが…



『オールド・ボーイ』のパク・チュヌク監督の新作ということで
予備知識なしで、楽しみに鑑賞にのぞみました。


冒頭から、クムジャさんをはじめとする様々な人が登場し
時間が過去と現在を行ったりきたりするので
しばらくは話の展開がわかりにくいのですが

パズルのように絡み合ったエピソードが出揃ったとき
13年もの歳月をかけて誓った彼女の思いが伝わってくるのです。

そして、本当にすごいのは そこから先…


パク・チャヌク監督。
あなたはどうして、これほどまでに
凄い作品を作ることができるのでしょうか。


(以下、大ネタバレになります)


実は、我が子を人質にとられたために誘拐犯の身代わりとなった彼女。

自分を陥れたペク(チェ・ミンシク)に復讐を遂げようとしていた、まさにその時
彼女が探し出したことは
ペクが幼児誘拐“連続”殺人の犯人だったということ。

被害に遭った子供たちの親族を集めて
残忍に殺害される様子を撮影したビデオを見せ、復讐心をあおる場面は
もうやめて…!と叫びたくなるくらい辛かったです。


そして、警察の手に委ねることなく
親族たちの手でペクを裁いていく場面は、もう…(悲惨)

忘れたくても忘れられないシーンになるでしょう。


暴力や殺人による復讐が いけないことだとはわかっていても
自分が被害者側の立場だったら
やはり同じように、自分の手で犯人を葬ってやりたいと思うから
複雑な思いで観てしまいました。


そして、すべてを終えたクムジャさんが
「もしも自分が犯人(ペク)の身代わりにならなかったら
 これほどまでに多くの犠牲者を出さずにすんだのに…」と悔いながらも

愛する我が子を見て 笑顔を見せる場面は
同じ 子を持つ母親として、とても共感できました。


我が子に対する親の愛は 何よりも強いのです。
posted by さくらこ at 00:49| Comment(7) | 愛は強し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うーーーん・・・すごそうな映画ですね。

こういう人間の根幹にかかわる映画って、考えるところが多いですよね。特に子供がかかわってくると人事ではなくなる・・・。気持ちがひっぱられていきますね。

自分の子供が他人の手によって・・・・私も私にできる限りの復習をしたい・・と思う。
罪を憎んで人を憎まずなんて、その場合ありえないと思う。

でも・・・・韓国映画の女優さんって・・・・登場人物を見分けるのに、結構時間がかかりません?
Posted by PIANOさん at 2005年11月13日 12:50
初めまして。

クムジャさん、まだ観てないのですがパク・チャヌク監督は本当に凄いと思います。

「オールド・ボーイ」に衝撃を食らわされた身としては、クムジャさんも絶対観に行こうと思っています。



Posted by Mika at 2005年11月14日 12:12
PIANOさん、コメントありがとうございます。
はい、すごい映画でした。
この監督の『オールド・ボーイ』などが好きな方にはオススメの作品だと思います。

>特に子供がかかわってくると人事ではなくなる・・・。
>気持ちがひっぱられていきますね。

そうなんですよ…。
もしこれが親や恋人であったなら「罪を憎んで人を憎まず」と
ぎりぎり言えないこともないのですが
子供だけは別です!
東野圭吾さんの小説「さまよう刃」も同じようなテーマでしたが
とても共感してしまいました。

韓国の女優さんたち、私も初めは見分けるのに時間がかかりましたが
最近は韓国映画が大好きで見慣れてきたせいでしょうか大丈夫ですよ。
ただ、似たような名前がいっぱい出てくるのには参ります(笑;)

Mikaさん、初めまして♪コメントありがとうございます。

パク・チャヌク監督、凄い監督さんですよね。
この作品は復讐3部作の最終章になるのですが
私は『復讐者に憐れみを』は未見なので、DVD鑑賞を楽しみにしています(^^)
Posted by さくらこ at 2005年11月14日 17:49
さくらこさん、こんばんは。
いつも楽しく拝見しております。

オールド・ボーイがすごい映画だっただけに、(大ネタバレ以下)はなんとか読むのを踏みとどまりました。

予備知識なしで、またパク・チャヌク監督に驚かされてみようと思います。

幻の掲示板で書いた、オールド・ボーイの感想とラップしますが、

今回も怖いけど観てみたいです。(汗)
Posted by jango at 2005年11月14日 23:36
jangoさん、コメントありがとうございました。
「幻の掲示板」(笑)、そうでしたよね。

どんな映画でも、なるべく予備知識なしで見るようにしているのですが、この監督の作品は特に、その方がいいように思います。今回もテレビで誰かが感想を話しているときは速攻でチャンネルをかえ、ネットでの感想も読まないようにしていました。その方が絶対に楽しめますもんね(^^)
昨日はDVDで『復讐者に憐れみを』を見たのですが、これも凄かったですよ。
Posted by さくらこ at 2005年11月16日 08:21
さくらこさん
お早う御座います♪ こちらには初めてお邪魔します! いつの間にかブログも初めていらしたなんて!!ちっとも知らずに失礼致しました〜これからもどうぞよろしく♪
私の方へラストの疑問点へのお答えありがとうございました!! そちらにお礼も書きましたが、なんだか私もさくらこさんの解釈のような気がしてきました うふふ。ありがとう(^^)/
Posted by マダムS at 2005年11月19日 09:25
マダムSさん、こちらでは初めまして♪

そうなんです、いつの間にかブログも始めていたのです。
恥ずかしいのでコッソリと…(笑)

ラストの解釈の仕方ですけど
マダムSさんのブログの感想を読ませていただいて
それもありかも…と思いました。
でも、そうだとすると哀しすぎますよね(T_T) 

いろいろ考えると疑問点がいくつも思い浮かぶので
もう一度観たいような気がするのですが…。
いやいや、それはちょっとキツイかな(^^;

こちらこそ、これからも宜しくお願いしますね 
Posted by さくらこ at 2005年11月20日 11:01
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