2005年10月02日

蝉しぐれ

semi.jpg

舞台は東北の小藩「海坂藩」。
下級武士である養父のもとで成長する牧文四郎(石田卓也・市川染五郎)。
父は藩の派閥抗争に巻き込まれ、冤罪によって切腹を命じられる。

その後、謀反をおこした父の子として数々の試練が待ち受けるが
幼なじみの おふく(佐津川愛美・木村佳乃)や友人の助けと 剣の鍛錬によって
日々を質素に、そして懸命に母とともに生きる。

ある日、筆頭家老から牧家の名誉回復を言い渡される。
しかし、これには深い陰謀が隠されていた…



こういう作品を大画面で観ると、日本人に生まれて良かった… と思うんです。

蝉の声・水の音・春夏秋冬 季節の移り変わり
観ているだけで心が癒されます。


父と子の関係・友情・初恋。

“愛しい”という気持ちを伝えることも難しかった
この時代に生きる人々の奥ゆかしい想い。

今となっては とても貴重な想いですね。


「20年、人を想いつづけたことがありますか」というキャッチコピーのように
恋愛物語としては良いのですが

一つの映画作品としてみた場合

観ている最中は良かったのですが
あとで振り返ってみると、いまひとつ 心に残るものがないんですよね。


( ↓ 以下、ネタバレです ↓ )


どうしてだろう…? と考えてみると。


少年時代と成人してからの「文四郎」と「おふく」。
とくに「文四郎」を演じる役者二人が繋がらないような気がするのです。

そして、終盤の展開の早さも重なって
“幼い頃からずっと 胸に秘めていた想い”というのが伝わらず

「忘れようと、忘れ果てようとしても、忘れられるものではございません」
という文四郎の言葉も心に響いてこないのです。


少年時代、父の亡骸を台車に乗せて家に帰る途中の坂道で
一人では進むことができずに困っているところを
泣きながら走ってきた おふくが後ろから押して、蝉しぐれ の中を二人で進む場面。

数年ぶりに会った二人が 言葉もなく寄り添う場面 など
それぞれに良い場面があるだけに 残念です。
posted by さくらこ at 22:28| Comment(0) | 純愛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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