2006年07月27日

サマリア

samaria.jpg

2004年 韓国  監督:キム・ギドク
クァク・チミン、ハン・ヨルム、イ・オル

ヨジンは、刑事をしている父のヨンギと2人暮らしの女子高生。
親友である同級生チェヨンは卒業旅行の旅費を稼ぐために援助交際をしている。
ヨジンはそれを嫌いながらも チェヨンが心配で見張り役として行動を共にする。
そんな矢先、ホテルに警察の取り締まりがあり
逃げようとしたチェヨンは窓から転落死してしまう。



援助交際をしている女子高生の話ときいて、軽い青春ドラマと思って見たのですが
これが、とても見応えのある作品でした。


* * * * *


女子高生を買う男たちは、ただ単に性欲を処理するためではなく
心の隙間・淋しさを埋めるため。。

女の子を抱き寄せながら「僕は本当に幸せ者だ」と嬉しそうにいう。


そんな男たちの腕の中で 優しい微笑みを浮かべる女子高生。

彼女は
「男たちと寝る事で彼らを熱心な仏教徒にしていった
 インドの“パスミルダ”のようになりたい」という親友の遺志を継いで
自らもバスミルダのようになろうとしている。


そして、娘の行動を知ってしまった父親は
娘を直接叱ればすむことなのに、関係を持った男たちに制裁を加え続ける。



一見すると普通では考えられないような物語。

でもそこには
表面的には何も問題がないようでいて、どこか満たされない
現代社会を生きる人間の心の奥底が、静かに、そして鋭く描かれているのです。


いけないことだとわかっていても止められない
その思いが純粋なだけに…  結末の切なさが心に沁みる作品です。
posted by さくらこ at 09:17| Comment(0) | 切ない愛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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