2006年03月18日

ブロークバック・マウンテン

broke.jpg broke2.jpg

1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。
農場に季節労働者として雇われた
イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は ともに20歳の青年。

対照的な性格だったが
キャンプをしながらの羊の放牧管理という過酷な労働の中
いつしか精神的にも肉体的にも強い絆で結ばれていく。

やがて 山を下りた2人は 何の約束もないまま別れを迎え
イニスは婚約者のアルマと結婚。
ジャックは定職に就かずロデオ生活を送っていたが…


第78回アカデミー賞
監督賞(アン・リー)・脚色賞・オリジナル音楽賞受賞作品です。


同性の愛は男女の愛よりも強いと何かに書いてあったのを思い出しました。
本当にそうかもしれませんね。

同性の恋愛が今のように認められていなかった時代に
愛を貫くのはどんなに大変だったでしょうか…


愛を知っている人なら誰もが共感できる、とても素晴らしい作品でした。

(以下、少々ネタバレになります)


いつも自分の気持ちに真っ直ぐで
それに応えてくれない哀しさや逢えない寂しさを
他の相手と接することで満たそうとするジャックと

激しい思いを胸に秘めて、男性として普通の生活を送りながら
ジャックのことを一途に想うイニス。

2人の感情の擦れ違いが 切なかった…




テントの中で初めて結ばれた夜。

美しいブロークバックマウンテンを背景に見つめあう日々。

4年ぶりに再会したときの熱い抱擁。

女性とは何人関係を持っても気にしないけれど
自分以外の男と何かあったら殺す、とジャックを激しく罵るイニス。

ハンガーに重ねてかけられた 2人のシャツと
ピンでとめられたブロークバックマウンテンの絵葉書。
「Jack,I Swear」という最後の言葉。。


20年にも及ぶ 2人の愛の深さを思い
一つ一つの場面やセリフを思い出すたびに胸がいっぱいになります。

これからもずっと心にのこる作品になるでしょう。




最後に、アン・リー監督の言葉(パンフレットより)

私たちは皆、秘密を抱えています。
しかし、私たちは社会性動物だから、他人と生活して社会に順応しなくてはなりません。
イニスとジャックが嘘を抱えて生活していると指摘するのは簡単です。
しかし、彼らはそうせざるをえなかった。
人として生きていくために、彼らは他に方法がなかったのです。
何も自ら望んで選択したわけではありません。

posted by さくらこ at 20:36| Comment(4) | 許されない愛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ようやく観ました。
これは、凄い・・・。あるようでなかったラブ・ストーリー映画。特に後半の描写には圧倒されました。
アカデミー作品賞を逃したことがニュースになったのも納得。「クラッシュ」もハイレベルでしたが、明らかにその上を行っています。

キワモノの“恋愛譚”として商品力を設定していながら、そこに留まることなく“人生譚”にまで至っていることが凄いです。
特に、ジャックの生家を訪ねてからラストシーンまでの描写の深さ。
・・・続きは自分のページに記します。
Posted by kaoru1107 at 2006年11月03日 21:12
kaoruさん、こんにちは。ご覧になりましたか。
そちらのブログも読ませていただきました。これ本当に良かったですよね。
この映画が公開された頃は
『クラッシュ』も含めて、アカデミー賞に関係する作品をたくさん観ましたが
今、改めて思い出してみると、この作品が一番心に残っています。
これから数年、数十年経って思い出すのも
作品賞を獲得した『クラッシュ』よりも、この作品だと思います。

本当に、ラブシーンがなければ(^^;
娘たちにも強く薦めたい一本です。
Posted by さくらこ at 2006年11月04日 17:37
さくらこさま
本当は、子どもたちの世代にこそ、こういう映画見せたいんですよね。
この物語、翻案してベッドシーンを削除して、朝の連続TV小説とかにしてみたいものです。

私は教職免許を持っていませんが、古今東西の映画を題材にして、社会と国語と道徳なら1年間教えることくらいできると思っています。
映画に限らず、そんな風に思っている大人って結構いるんじゃないかと思います…。
Posted by kaoru1107 at 2006年11月04日 22:21
kaoruさん、おはようございます。

>子どもたちの世代にこそ、こういう映画見せたいんですよね。

本当にそうですよね。
でも朝の連続TV小説には、ちょっとキツイかも…(笑)

娘の学校では、道徳や音楽の授業で映画を見せて
それについて生徒から感想を聞きながら授業を進めていくという
映画好きな先生がいるのですが
免許をもっていなくても、色々な分野で子供達に教えることができる人はたくさんいるでしょうね。
私には とても無理ですが…(^^;
Posted by さくらこ at 2006年11月06日 08:20
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